舞台保存会だより109 平成29年 天神まつり舞台出場案内
平成29年 天神まつり舞台出場案内
今月4日、舞台町内合同会議が行われ、天神まつりの舞台行事の準備が始まりました。
舞台町内合同会議は、舞台行事の道路使用許可を取得のため、24日25日の舞台運行計画を舞台町会から提出してもらい、取りまとめるのが第一の目的です。併せて舞台整列順序・出発時間など、運行の基本的事項を申し合わせます。
昔は次第も整っていなかったため、しばしば紛糾して長い会議になりました。
20年くらい以前でしょうか、大野貞夫さんや伊藤雄康さんなど舞台保存会の猛者が跋扈していた頃は、毎年のように会議でリキんで、出動費の値上げなど様々な要求を掲げ、まるで国鉄の労使交渉のようでした。舞台というものは神社に対する奉納行事のはずですが、その舞台を楯にとって出動費や神饌料をせびるというのは、これはいったいどういう手合いだろうと呆れたものです。
当時は舞台保存会も発足間もない頃で、会員に気力や課題は山ほどあるものの活動予算がなく、それも含めて合同会議は発散の場だったのでしょう。『舞台保存助成金』という名目の出動費は年々吊り上げられ、終いには『菓子料』や保険加入も神社負担となりました。舞台への手当は、1万円上げても16万円の負担増になりますから恐ろしいものがあります。
(例大祭で舞台町会にお渡しする『舞台保存助成金』と『菓子料』 中身は秘密です)
(天神祭り当日 拝殿前で氏子総代が『助成金』『菓子料』と『お神酒』を渡す)
ところが近年の合同会議は拍子抜けするぐらいあっさりしたもので、会議はものの30分程で終わってしまいます。意見や質問も出ません。あっけないような…。こんなところにも平成の舞台修復が終わり、舞台に対する切迫した感情が落ち着いたことを感じさせます。
では、今年の舞台運行計画を示します。(まったく例年通りですが)
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7月24日(月)am.6:00-7:00
深志神社周辺の「天神舞台庫」「宮村舞台庫」より舞台を曳き出し、早朝曳行して、各町内所定の場所に置きます。本町5丁目は町内の「極楽寺舞台庫」から、博労町は「博労町舞台庫」から曳き出されます。
配置は下図のとおり。
(天神まつり「舞台マップ」提灯型のアイコンの場所に各町の舞台があります)
pm.15:30-18:00
上記の場所から舞台を曳き、深志神社境内に曳き込みます。舞台とともに境内は多くの人も曳き込まれ、宵祭りの賑わいが増します。
拝殿・神楽殿で祭礼が行われるころには、舞台からもお囃子の音が響いてきます。これは近年の風習で、本町1丁目・2丁目若手の「祭ばやし保存会」の皆さんによるものです。
7月25日(火)
境内で一夜を明かした舞台は、朝がた幌を上げ、静かに並んでいます。
舞台はそのまま午後3時過ぎの出発を待ちます。舞台をゆっくり観察したい人は、25日の午前が最も好いでしょう。
am.11:00 拝殿にて例大祭斎行。
pm.14:00 神輿発御の儀。拝殿前で修祓神事を行い、人の肩に担がれた元禄神輿と車載の神輿、二基の神輿が氏子町内巡幸に出発します。
堵列する舞台をバックにした神輿発御の儀は、厳粛な雰囲気が立ち込めます。
pm.3:00 神楽殿にて「松本の祭囃子伝承スクール」子供たちによるお囃子の発表会。6月から一か月間練習してきた成果を皆さんの前で披露します。3時から演奏しますので、ぜひお越しください。
終了後、(3時半頃)境内の舞台が一台ずつ進み、神前でお祓いを受けてから各町内に散って行きます。舞台はそれぞれ町内を曳き回され、概ね5時を目安に各舞台庫に納まります。(すぐ舞台庫に入ってしまうのも何台かありますが…)
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以下昨年の7月24日、町内に置かれた舞台の写真を貼っておきます。昨年は多くの町が『奉献 深志神社』の幟を新調しましたので、その写真も。
(本町4丁目舞台 昨年はなぜか本町2丁目舞台もいきなり深志神社境内に置かれていました)